比較的新しい大型の診断装置で、これまでは発見が難しかった小さなガンも見つける優れた能力を持ち、ガンの早期発見に結びつくものと期待されています。最近、テレビでも度々話題になるので、ご存知の方も多いでしょう。
実はPETは1980年代には既に実用化されていましたが、主にコストの問題で普及が遅れていました。最近になって検査コストがようやく下がり、急速に普及しつつあります。
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この診断装置は一体どういう原理と仕組みで機能するのでしょうか?
CTやMRIでは主に組織の形態や構造の違いを認識して画像を作り、病変を診断するのに対して、PETでは細胞機能の性質の違いを画像化します。
例えば、ガン細胞は、一般の細胞に比べて3倍から8倍のブドウ糖(グルコース)を細胞内に取り込む性質を持っています。要するにガン細胞は栄養を大食いしています。PETでは、弱い放射線(陽電子)を出すフッ素18(18F)を結合させたブドウ糖FDG(フルオロデオキシグルコース)を静脈内に注射してしばらく待ちます。すると、このブドウ糖は体中に行き渡りますが、ガン細胞の中には周囲よりも非常に高い濃度で取り込まれて集まります。このFDGがガンの目印物質となるのです。
FDG分子中の18Fは、半減期約110分の割合でその数を減らしつつ陽電子を放出し続けます。FDGから出た陽電子は、すぐ近くの組織分子中の電子と衝突して瞬時に消滅しますが(対消滅)、そのときに二つのガンマ線(放射線の一種)を出します。二つのガンマ線はちょうど反対方向に飛び出していきます。この性質を利用してガンマ線が多く放出されている場所を特定します。
体の周りにぐるりと球状に取り囲むように多数のガンマ線検出器を配置し、互いに反対側の2つの検出器が同時にガンマ線を捉えた場合には、その二つの検出器を結ぶ直線上のどこか一点に存在するFDG分子から発生したと判定します。ガンマ線はFDGの多いところから多数全方向に放出されてきますから、対向する検出器が同時に捉えた位置情報をコンピューターで加算して計算すれば、発生源の3次元的位置情報を特定できるというわけです。
少しややこしく専門的になってしまいごめんなさい。そういう話より、検査を受ける側からすると、結局PETにはどのくらいの能力があって、どういう長所・短所があるか? が大事ですね。
では次に、他の検査の性質と比較しながらPET検査の能力を見てみましょう。
























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