4.短所
PET検査の問題点はどんなことでしょうか?
(1)細かい位置の判定が不得意
PET装置の最大の欠点は解像度が低いことです。『解像度』とは細かく小さいものの形を克明に描き出して周囲と区別する能力ということです。PETの解像度は最新の装置でも1cm弱といった程度のものです。
確かに他の検査で確認できなかった5mm程度のリンパ節転移や肺癌がFDGPETで発見できたとする報告は多いですが、このことは小さな腫瘍が確実に検出できることを保証するものではありません。
また、FDGは尿に排泄されるため、腎臓や膀胱の腫瘍は判断できません。また、肝臓や胃については正常でもかなりFDGが集まること、胃や食道などの粘膜表層の病変は捉えにくいので、上部消化管については内視鏡などの方が検出率は高いと推定されます。
(2)検査中の姿勢保持
FDGPETはお薬を静脈注射してから一時間後から撮影を開始します。撮影にかかる時間はおよそ30分と長く、その間患者様には仰向けのまま30分程度は身じろぎをせずにじっとしていただく必要があります。仰向けで寝ているだけですから普通の方にとっては非常に楽な検査なのですが、強い腰痛の方やじっとしていることができない状態の方にとってはCTなどよりもつらい検査となる可能性もあります。そのような場合は検査担当者に連絡していただく必要があります。
(3)血糖値の影響(糖尿病の方は検査困難なことがあります)
FDGはブドウ糖に似た性質を持っています。このため、血糖値の影響を強く受け、空腹時に検査する必要があります。当院では朝8時以降の絶食(糖分を含まない飲料は可)で検査しています。
また、このため糖尿病の患者さまでは特別な配慮を行う必要があります。一般的には血糖値が200mg/dlを超えている場合は検査不能と考えられています。
(4)偽陽性と偽陰性(検査精度の限界)
他のすべての検査と同様、PETにも偽陽性と偽陰性があります。
偽陽性でもっとも多いのは炎症です。PETではCTなどに比べると炎症と腫瘍の鑑別がより正確にできるようになりましたが、それでも完全とはいえないのが現状です。偽陰性は腫瘍のサイズが小さい場合や、正常でも取り込む腎臓などの組織に腫瘍があった場合によくみられます。また、FDGが集まらない特殊な悪性腫瘍も報告され、そういう腫瘍は見落としてしまいます。
























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