6.PET Q&A
PET検査はガンの早期発見に威力を発揮しますが、万能ではありません。使用するFDGが尿中に排泄されるため、特に膀胱や腎臓などの腫瘍は診断が困難です。PETが苦手とする部位は、その他の画像診断装置を組み合わせて補います。
もちろん全く影響がないとは言えませんが、その被曝量は低く抑えられています。被曝のデメリットを診断によるメリットが上回ると判断されたことで臨床に使われる許可が下りています。
放射線による被曝の人体への影響を表す単位として「シーベルト(Sv)」があり、シーベルトの値によって影響の大きさを比較することができます。一般的な健康診断で行われる胃のバリウム透視検査の被曝量が4.1ミリシーベルト、大腸のバリウム透視検査では4.2ミリシーベルト、骨などのシンチグラフィと呼ばれる検査では4.3ミリシーベルトと算出されています(放射線医学研究所調べ)。それに対してPET検査での被曝量は0.7~2.2ミリシーベルトに留まっていますので、やたら続けて何度も検査しなければあまり被曝の心配は要らないでしょう。
ガンの治療歴があり、再発が疑われる方のうち、厚生労働省の定めた基準に適合する方には健康保険が適用されます。しかし、この基準は大変厳しく制限され実際には健康保険が適用される方は非常に少ないのが現状です。ガンがあるかどうかが心配でPETでガン健診を受けたい方も、ガンの転移や再発を確かめる場合などでも、基本的に自費負担でお願いしております。
眼窩(眉毛の下)から大腿部までの範囲にある臓器や組織を一度に検査できます。最初に静脈注射を行いますが、その他には痛みや不快な音や振動はありません。着衣のまま検査できますから、女性や高齢者の方にも安心して受診していただけます。
良性腫瘍と悪性腫瘍では検査薬のFDGの取り込み度合いに大きな差が現れることがあります。ガンのタイプにも依りますが、PET検査ではFDGの取り込み程度を計算することで腫瘍の良性・悪性の判定が可能になります。
PET検査では、FDGの注射の後、薬剤が体内に行き渡らせるために約1時間安静にしていただく必要があります。その後、検査台の上に横になり全身を撮影します。撮影時間そのものは30分程度です。来院から検査終了まで全部で2~3時間を見ていただければよいでしょう。
血糖値が検査に影響を及ぼすため、検査開始時刻の約5時間前から食事および糖分の含まれる飲み物は控えていただくことが必要です。お水や白湯は問題ありません。前日夕食までは通常通りのお食事をされて結構です。
診断結果に基づき、当院から適切な医療機関をご紹介いたします。
























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