骨粗鬆症は、骨が次第に隙間が増えて弱くなる病気。
ちょっとした衝撃で腰や足の骨が折れてしまう怖い病気です。
加齢とともに増えていくため、わが国のような高齢化社会では非常に多くの患者さんがいます。
特に女性はもともと骨が薄い上に、閉経で卵巣ホルモンが減ると急激に骨が弱くなっていくので、骨粗鬆症となる比率が高いことが知られており、70歳以上の日本人女性の2人に1人は、骨粗鬆症の基準に入っている現状です。
当院、小豆沢整形外科にも骨粗鬆症による腰痛で通院されている方は大勢いらっしゃいます。多くの場合、治療で一旦痛みは軽減しますが、全身の骨の硬さを取り戻すまでには、非常に長い治療期間を要します。何しろ、大抵の方は、70年も80年もの長い生活の中で全身の骨が弱くなってきているのですから、どうしても治療も長くかかってしまう病気とされてきました。
1100万人以上の日本人が骨粗鬆症と考えられており、骨折から寝たきりにならないよう、発見されてからできるだけ早い期間で骨を強くする良い薬が常に求められています。
最近では「ビスフォスフォネート製剤」(通称ビスホス)という種類に属する薬が何種類か開発され、従来よりも比較的良い効果を出しています。しかし、患者さんによっては効果が十分に発揮されなかったり、いくつかの副作用が出る場合もあり、更に良い薬が世界中の大学や製薬メーカーで研究されています。
この度、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの石井 優 准教授は、今まで使われている骨粗鬆症の薬とは全く異なる仕組みで効く画期的新薬を発見しました。
その成果は2月8日、イギリスの科学雑誌Natureで発表されました。
石井准教授が発見した物質はなんと、漢方薬の冬虫夏草の成分から取り出されたということで驚きです。
薬の詳細はまた次回に。
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