こんにちは。院長の平です。
今回は、ちょっと趣向を変えて、当院のCT装置に関するお話です。
ご存知のようにCT(computed tomography)はコンピューター断層撮影のことで、回転するレントゲン装置でグルリと360度の体の情報を集め、断面画像を得る診断機械です。
2005年の2月、小豆沢整形外科開業前の設備計画のとき、私はCTの導入について検討していました。以前から医院開設するならCTを入れたいと考えてはいました。
しかし安い機械ではありません。誰も支援者もいない個人開業医の私が設備投資にお金をかけすぎて大丈夫なのか? と躊躇する心の声が聞こえました。本当に下手をすると経営を圧迫、それどころか破綻してしまいます。
はっきりいくらとは申せませんが、○千万円の買い物です。相当迷いました。
CT検査が必要な患者さんは他病院に紹介依頼して撮ってきていただくことも可能です。実際MRIに関しては現在そのようにしていますが、CTはMRIよりも素早く手軽に検査できるというメリットがあります。
CTは脳や内臓の診断に多用されていますが、実は骨折の診断に非常に役立ちます。骨折を疑う怪我の患者さんに対して、病院ではまずレントゲン(X線)撮影をしますが、部位によっては複数の骨が重なって写り、骨折部の影が見えないこともしばしばあります。そのために受傷部位を角度を変えて何枚か撮影しますが、それでも判別しづらいことは稀ではありません。そのときにCTを用いると、断面画像が得られるので、通常のレントゲン写真で見えない骨折を発見することができます。(但しあまりにも小さい骨折はCTでも見えないことがあります。)
骨折はその場で何とか処置をしてあげられないと、痛くて大変です。急いで診断・処置してあげないと困る患者さんに、わざわざ他の病院に行っていただかなくとも自分のところで検査してあげることができたら、地域の方々に信頼される医院となれるのではないか、とも思いました。
また、日帰りでの健康診断にも力を入れていきたいと考えていましたので、メタボリック・シンドロームにかかわる内臓脂肪検査などにもCTは活躍してもらおうとも考えていました。
結局、大きな初期投資ではありましたが、私たちの医院の診療にはどうしても必要だと結論し、恐いながらCT導入を決断しました。開業医なので安い中古機械を設置するという手もありますが、単に形だけで性能が悪いのでは納得できなかったので、当時の新品モデルにすることにしました。
続く
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