交通事故: 歩行中の死亡事故数が乗車中を上回る!
1974年以来、乗車中の死亡事故が最多でしたが、34年ぶりに歩行中の死亡事故が乗車中を上回り、死亡の内訳で最多となってしまいました。
2009年1月29日に警視庁から発表された昨年の交通事故数のまとめによると、2008年1年間の交通事故死者5,155人。その内訳を見ると、
- 歩行中1,721人(33.4%)
- 自動車乗車中1,710人(33.2%)
- 二輪車(バイク)990人(19.2%)
- 自転車 717人(13.9%)
でした。
全体で見ると、交通事故死者は8年連続で減少し、乗車中も歩行中も減少傾向にありますが、乗車中の死者減少の勢いが大きく、歩行中の死亡が乗車中の死亡を上回ってしまいました。
自動車に乗っている人の死者減少は、エアバッグなどの安全装備の普及や、車体構造の改善で車が以前より丈夫になり乗車の人の安全が守られるようになってきたこと、それに飲酒運転厳罰化やシートベルト着用義務化など自動車に対する安全対策の効果が出てきたのでしょう。
反面、無防備な歩行者は車にはねられれば当然ダメージが大きく、重い障害を負ったり死亡してしまう率が高いのです。
当院、小豆沢整形外科でも、多くの交通事故被害者さんを外来治療させていただいております。ここ1~2年は歩行中あるいは自転車走行中に車に衝突されて受傷した方の比率が増えていると感じていましたが、全国的統計でも確かにそのようになっています。
また、全死亡者5,155人のうち、約半数の2,499人が65歳以上の高齢者であり、その率は1967年以降でもっとも高い比率になりました。
ここで大事なことがあります。
高齢者は歩行中の事故で亡くなる方も多いのですが、高齢者ドライバーの増加に伴い、高齢者が加害者となる場合も増加傾向にあります。
加齢とともに人は注意力・判断力・運動能力などが低下する上、視野は狭くなり、気付きの遅れや運転ミスによる事故の可能性が高くなります。 高齢ドライバーが歩行中の人に衝突し死亡させる事故も増えているのです。
ですから、あなたがたとえ車やバイクを運転しなくても、常に身の安全を十分に守っていただきたいのです。
続く
カテゴリ:


