院長 平竜三のブログ診察室では伝え切れない、詳しい医療情報を語ります

交通事故に遭った後にかかる整形外科の選び方  チェックポイントその②  交通事故の診療情報がホームページにアップされているか?

  • 2018.02.26



交通事故人身傷害の治療で整形外科を選ぶポイントその2は、

医院ホームページに交通事故関連の病態や治療方針等の情報を掲示してあること

です。


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診療範囲の欄に、ただ「交通事故の打撲、頸椎捻挫、腰部打撲…」と箇条書きに記載があるだけではなく、交通事故のケガの特徴、病態の説明、院長の治療方針、診療の流れ、交通事故に関する手続き、治療を受けた患者さんの声等について、解りやすい情報提示がなされている医院を選んだ方が良いでしょう。


その理由は3つあります。



理由① 交通事故の病態や治療に関して知識と経験がある、と期待できるから



医院のホームページに交通事故診療に関する具体的な情報が示されていれば、その医院は交通事故の診療に経験と自信があるはずです。





情報をあげていない医院よりは交通事故患者さんへの受け入れ態勢はできていると期待できるでしょう。


さらに、通院した患者さんの体験談が載っていると、そこで実際に受ける治療をイメージできて少し不安が減ります。


初めて行く医院を選ぶときには誰でも恐れと期待で緊張してしまいます。体験談を読んでから行くと、最初の緊張感が多少ほぐれ、受付や診察の時に硬くならずに症状や経過を話し易くなる、というメリットもあります。


ただし患者さんの体の作り、環境、受傷形態、ケガの程度は一人一人みな違い治療の感じ方には個人差があります。また医院との相性もあります。ですから、体験談はあくまでも参考として読むべきです。



理由➁ 嫌がられず受け入れてくれそう、と期待できるから。


上の理由ともかぶりますが、交通事故の診療情報を上げている医院は、基本的に交通事故患者さんに対してウェルカム、という意志表示をしているわけです。





交通事故患者さんにとっては、嫌がらずに温かく迎えてもらえれば、診療の最初の段階で安心感に繋がり、その後の治療効果も上がりやすくなります。


本ブログの過去記事で随分書きましたが、交通事故患者さんが来るのを嫌がったり面倒がったりする整形外科医は多いのが現実です。


交通事故後の患者さんが交通事故を嫌がる冷たい態度の医師に当たると、精神ストレスが増し、自律神経ストレス反応から痛みや筋緊張が増悪してしまいます。すると、たとえ治療自体は間違っていなくても改善効果が現れません。




交通事故の診療は特殊です。というのは、身体的症状が長引きやすいことに加えて、補償(つまりお金を損保からいくら払ってもらえるか?)の問題が必ず伴うからです。


事故に遭うと、通院費用はもちろん、働けなくなったり、給与が減ったりすることで金銭的な損失が伴うことが殆どです。その補償を損保が支払場合の手続きや根拠には担当医からの診断書や報告書・意見書などが必要になります。


ところが、交通事故患者さんを診るのことを嫌がるドクターに当たると、書類はなかなか書類を書いてくれませんし、書いてくれたとしても必要なことを詳しく書いてもらえない場合も少なくありません。


書類の手続きが著しく滞ったり、患者さんの病態を正しく記入されていなかったりすると、患者さんは交通事故による正当な損失補填を受け取れない恐れがあります。


嫌がらずに受け入れてくれる医院を探すことは、「自宅から近い」という以上に重要です。いくら近くの医院でも、治療効果が上がらなかったり、補償問題が解決されなければ、長期的には遠回りすることになりますから。




理由③ 医療業務も自己アピールで磨かれるから



医療以外の全ての店舗や会社に関して言えることですが、自分たちがやっている仕事に関するアピールを行うことで、そこに勤める職員の知識・スキル・人間性は磨かれる、と私は考えます。


医療機関は法律の規制が厳しく、「病院・医院は診療科・診療時間以外の情報は広告してはならない」という法律があります。
とはいうものの、今の所インターネット上のウェブサイト(ホームページ)の中では規制は緩く、診療内容に関する情報提供は禁止されていません。
しかしこれは実質的には広告です。つまりネット上では『情報提供』という形では医療機関も広告して良いことになっています。


現代では企業も医院も、ウェブサイトが最も重要な広告手段となっており、ユーザーが商品やサービスを選ぶ判断材料として欠かせないものになっています。


ここで広告の意義を考えてみましょう。
広告は一般的に、ビジネスとして「売るため」「売り上げを伸ばすため」 「儲けるため」の手段である、と思われていますが、広告の効用は「売る事」だけにあるのではありません。


広告を公示する際、出す側はまず、「自分たちは何者なのか?」 「自分たちがアピールできる強みは何か?」 「どういうお客様を対象とする会社なのか?」 を再確認する必要があります。自分たちの仕事の内容を立ち止まって振り返り再確認し、どういうサービスで社会貢献するのか? を再確認しないと、簡潔で強いメッセージを提示できないからです。


医院であっても一つの小さな会社・店舗ですから、院長(つまり社長)が自院の治療方針を明確に宣言していることが重要です。





「この医院はどういう診療まではできる」 あるいは、「こういうことまでは出来ない」
そういうことを自らホームページ上で発信し公言することで、医院はそのメッセージと矛盾せず、恥ずかしくないサービスと貢献をできるよう、努力を続けるはずです。


この時代、ネットや口コミの力は大変大きいです。ホームページで示した診療内容と著しく不一致なサービスしか提供できなかったら、その医院の評判は落ちてしまいますから嘘は書けません。


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以上3つの理由で医院ホームページ上で交通事故後の診療関連情報が充実していることは、事故被害に遭われた患者さんの通院先を選ぶ際の重要なポイントの一つとなるでしょう。


交通事故の治療で通う整形外科は、あなたの自宅から最も近いかどうか? ではなく、交通事故治療に慣れているか? という視点で選んで下さい。
地理的距離の近さよりも治療効果が上がる医院に通院した方が、結局は近道となるのです。

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