院長 平竜三のブログ診察室では伝え切れない、詳しい医療情報を語ります

新しいガン検診のお勧め

  • 2009.01.14

3人に1人がガンで死亡している時代

 医療の進歩にもかかわらず、わが国を含めて先進国では非常に多くの人々がガンに罹って闘病されています。昭和56年以降、ずっとガンは死因順位の第1位であり、平成18年の統計に亡くなった108万人のうち、実に32万9198人がガンで亡くなっています。死亡者数のうち、30.4%。約3人に一人という高い率です。

 
 男女別にみますと、男性は「肺がん」による死亡率が年々著しく増加し、平成5年以降は「胃がん」を上回って第1位となっています。

 
 一方の女性は死因の高い順に、「大腸ガン」、「胃がん」、「肺ガン」、「乳がん」と続いています。

 ここで、乳がんは比較的若い中年世代(50代)での死亡率が70代以降の高齢者よりも高いのが特徴で、40代になったら女性は十分な注意が必要です。

 
 癌の死亡率が高くなってきている理由としては、高齢化が進んでいること、さまざまな食品添加物や化学物質で環境が汚染されてきていること、乳製品や高脂肪食の消費が多くなっていること。そのほか、ストレス・過労などで癌に対する免疫力が低下してきていることなどが推測されます。

 
 癌に対抗するには、生活習慣の改善も大切ですが、癌になりそうな段階、あるいはごく早期の癌を早めに発見することが必須です。しかし、この段階ではほとんど自覚症状もなく、しかも従来の検査では発見困難なことが問題でした。

 
 近年、非常に有用な癌の早期検診法が発見・開発されました。

 それが、「p53抗体検査」です。

 p53とは、p53遺伝子から作られる蛋白質です。p53遺伝子は「ガン抑制遺伝子」として最も重要な働きをしており、ガン細胞ではp53遺伝子が壊れ、細胞増殖のブレーキが外れた状態になっています。

 
 p53遺伝子は、ガン病巣として発見される前のガンのごく初期の段階で異常を来たし、異常になった遺伝子から作られた異常なp53蛋白質に対して、免疫系は抗体を作ります。これが「p53抗体」です。p53抗体を検知することで非常に初期のガンを発見することが出来ます。

 
 従来からさまざまな腫瘍マーカーと呼ばれる物質の検査(CEA, AFP, SCCなど)は行われていますが、p53抗体検査の優れたところは、これら腫瘍マーカーがまだ異常値を示さない非常に初期のガンでも高い値を示すことが多いので、鋭敏に初期のガンを発見できることにあります。

 
 ガンの検診はまず初めに「ガンの疑いがあるかどうか」を見分けてもらうことが大切です。症状もない段階で、体の上から下まで精密検査を受けることは、時間・費用・苦痛の面から見てもあまり得策ではありません。大掛かりな検査は忙しい現代人が定期的に受けるのは困難です。

 まず手始めに、ガンの初期から上昇してくるp53抗体検査を受け、ガンの疑いがあるようなら、次の精密検査を受けることにすれば、非常に楽に、効率・効果的に検査ができます。

 p53抗体検査は、ごく最近、一般の方も簡単に受けられるようになりました。しかも、病院にいかなくても、在宅検査としてどこでも自分で、一滴の血液採取で受けられる在宅検査キット(デメカル血液検査キット)で受けることができます。

 40歳を過ぎたら、一年に一回はp53抗体検査でガンのリスクをチェックしておくことをお勧めします。

 また、手術などで一度ガンの治療を受けた方も、再発を早く発見するためにも、p53抗体検査は大変役に立ちます。

 
 今年の年初めに、早速受けてみませんか?

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