院長 平竜三のブログ診察室では伝え切れない、詳しい医療情報を語ります

交通事故後の受診で医師から冷遇されるのは、なぜ?

  • 2009.04.16

 お気の毒にも追突事故などの被害に遭われ、首や腰の痛みを生じた方は、近くの病院(主に整形外科)を受診されたと思います。
怪我の治療はまずは整形外科でしょうから、ちゃんと診てくれると思いますよね? ふつー。

 けれど行ってみると実際は、医者は「交通事故」というだけでろくに診察もしてくれず、軽く扱われたり、冷たくあしらわれたりされませんでしたか?

 
 「シップを貼って休んで」くらいしか言われずに、他に何も治療もされず放置されてしまった感じはありませんでしたか?

 
 自分は治したい意欲があり、色々と詳しく症状を訴えているのに、きちんと診てくれない……。

 そんな印象もちませんでしたか?

 
 それだけに留まらず、ドクハラとも受け取れるきつい言葉を医師から言われた辛い経験をお持ちの方も多いようです。

例えば、
「被害者意識ばかり強い人はそうやって大げさに語るんだよ。」(本当のこと言ってるのに……)
「レントゲンでもMRIでも、どこも壊れてないんだから、痛いはずがない。」(でも痛いんです)
「痛いのは気のせい。早く事故のことを忘れて仕事しなさい。」(仕事行ったら激化したんですが……)
「もう治っているはずの時期なので治療は終了とします。」(まだまだ痛みが激しいのに!)
「ほんとに痛いんですか? 仕事休みたいからそう言っているだけなんじゃないの?」(どうして信じてくれないの??)
「痛いはずがない」(じゃあ、事故の後で生じた今の痛みは何なの??)
「うちでは診れないので、精神科に言ってください」(私、精神病なんですか……) とかとか。

 
……以前スポーツでケガをした時や、腰痛とか肩こりなどの症状で病院にかかった時にはちゃんと丁寧に診てくれて治療してもらえたのに、なぜだろう?

……交通事故のケガだとどうして話もろくに聞いてもらえないんだろう?

 全国で同じような体験をされた患者さんの声を非常によく耳にします。

 交通事故の患者さんに対して、全てとは言いませんが、多くの(整形外科)医師が冷たく当たる傾向があるということはどうも本当のようです。

 お恥ずかしいことではありますが、実は私も以前大きな病院に勤務していたとき、自然とそういう態度で診察していたような気がします。

 
 これは一体どういうことなんでしょうか?

 
 私も医師の一人として白状します。

 実は医者にとっては、来て欲しい患者さんと、来て欲しくない患者さんがいるんです!!

 しかも、来て欲しいか、欲しくないか、は、医師の立場や境遇によってもまた変わってしまうのです。

 
……続く

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