院長 平竜三のブログ診察室では伝え切れない、詳しい医療情報を語ります

整形外科医に歓迎されない理由(5):先輩医師から評価されない

  • 2018.01.01
交通事故患者さんの治療に努力しても先輩医師から評価ゼロ   複数の整形外科医師が居る病院では、科長医師をリーダーとして、その指導の下に後輩医師が勤務しています。医師は大抵、病院の組織と同時に、医局組織のメンバーでもあります。   医局というのは大学病院の臨床科(例えば、『第一内科』『脳神経外科』『整形外科』など)ごとに、教授を中心として作られた組織です。   医師は卒後、出身大学の医局に所属することが多いですが、卒業後に出身大学以外の大学医局に入局すること...

歓迎されない理由(4):損保との対応や書類書きが面倒でイヤになる

  • 2009.05.22
交通事故での受傷は、たいていの場合は加害者がいます。 そして、加害者には加害者が加入している自動車損害保険会社(損保)がついています。事故患者の治療費は多くの場合、通常の健康保険から支払われるのではなく、加害者側の損保が医療機関に支払うことになっています。 正確に言うと、患者さんは治療を受けた病院窓口での自己負担はなく、治療を行った医療機関が加害者側損保に任意一括請求して、損保側は請求に応じて翌月に医療機関に全額支払うことになります。 加害者側損保会社はできるだけ支払いたくないですから、何...

歓迎されない理由(3):訴えが複雑で、しばしばメンタルケアも必要

  • 2009.05.13
なぜ複雑化しやすいのか?  交通事故は、スポーツや転倒での受傷に比べて、症状が複雑で多彩になる場合が多いようです。  交通事故後の患者さんの特徴をまとめてみます。   ●被害者であることが多い。  怒りや悔しさの感情が伴いやすい。⇒ 自律神経の失調を来たす可能性がある。 ●リラックスしている所に不意打ちの衝撃を受けた場合が多い。  防御姿勢を取れなかったために体の深部への衝撃が大きくなりやすい。また、恐怖感やフラッシュバックが残りやすい。 ●医師や周囲の人から症状が理解されないことが多い。...

歓迎されない理由(2):病態が理解しにくい

  • 2009.05.07
交通事故に特有の受傷メカニズム  人対人、あるいは転んで物にぶつかった場合など、血が出たり、表面が腫れたりしますが、衝撃は大部分が体の表層で止まります。  しかし、交通事故で受ける体の衝撃は、日常での転倒やスポーツでの打撲などとは異なる伝わり方をします。 交通事故の場合は、多くは車対車、車対人です。  1.5~2t(トラックでは時に10t以上)もの重量の鉄の塊が、時速数十kmで衝突するのですから、衝撃の質と量が違います。  車が直接体に当たった場合はもちろん大怪我をする可能性が高いのです...
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